日々精進

2004年11月20日 詩。
「悲しみの黒猫は」

すべてを黒く染めし猫は
今日も果て無き夢を思い
小さな部屋でため息をこぼす

思い出されるたびに
やってくる
体全体で受け取った甘美な幸せと
胸をぐっとつかまれたような切なさ

やがて
声もでないのに泣いて
ただただ鳴いて
長い夜を受け入れる

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「妄想的少女」

もしもあの子が
こんな私を知ってしまったら
あの子は一体どんな目で私を見るのかしら

他人を見下しながら嘲りの言葉を吐く"狐"を持ち
世界を拒絶して加虐的な言葉を吐く"獅子"を持ち
すべてを諦め何も言わなくなった"龍"を持ち
自虐的な言葉を吐く"ヒト"と成った

そんな私をあの子はどう見るのだろう

嗚呼
その姿を思うだけで愉快だ
嗚呼
その涙を見るだけで悲しや
さて今日は
どれが私を支配するやら

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「できることなら」

悲しみの連鎖を
断ち切るように僕は
すべてを突き放してきたはずなのに
それと同時に
すでに片足をいれかけている人を
引きずりこもうとする自分がいる

だから

お願い

これ以上

僕のそばで笑わないで

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tubasa-k 2004.11.20 copyright(c)
11.22日一部変更

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